医療法人社団誠弘会 池袋病院の“こども総合診療”
小児科・小児外科とは
小児科・小児外科は15歳以下のお子さんの医療にあたる診療科です。
小児科医とは「こどもの総合医」として、成人診療とはまったく異なる視点で医療にあたっています。お子さんの成長・発達も見据えた対応が常に必要で「治ったらおしまい」ではありません。一言で「小児科医」といっても、呼吸器疾患、アレルギー疾患、循環器疾患、神経疾患、内分泌疾患など専門領域は多様です。お子さんの成長・発達に合わせた専門的な医療が必要になることもあります。
小児外科医も同様で「成人外科の小さい版」ではありません。小児外科医療は先天的疾患が関係していることが少なくなく、お子さんの成長・発達が損なわれない外科医療を提供するための専門的知識・経験が求められます。
診療と治療の方針・治療方針
必要に応じて抗生剤を使いますが、風邪(ウィルス性疾患)には抗生剤(抗菌薬)は使用しません。採血・輸液(点滴)を行いますが、常に子どもの負担を減らすように努力しています。
血液検査・尿検査・レントゲン検査・溶連菌・アデノウィルス(プール熱の原因ウィルス)・ロタウィルス等の迅速診断検査など、至急で検査できますので、ご利用ください。
大学病院・小児医療センターとの連携
小児センターでお受けして「専門的医療が必要かどうか」を見極めて、必要であれば大学病院もしくは小児医療センターへ迅速に紹介します。
診療体制
小児内科
上気道炎や気管支炎などの呼吸器感染症、胃腸炎などの消化器感染症などの急性感染症、気管支喘息などの診療を行います。育児に関する不安、発達についての心配など、こどもの発育に関する相談窓口としての役割も対応可能です。専門性の高い医療が必要な場合には、近隣の大学病院と連携して対応ができます。
小児外科
鼠径ヘルニア(脱腸)や停留精巣、臍ヘルニアは、土・日曜日を利用した短期滞在手術を積極的に行っております。また、鼠径ヘルニアの治療は整容性・安全性に優れた単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を導入しています。従来法と異なり手術の傷跡はほとんど残らないのが特長です。
小児ヘルニア手術
こんな症状のときに
- 熱がある
- 元気がない
- 咳や鼻水
- 喉が痛い
- 食欲がない
- お腹を痛がっている
- 吐いている
- 下痢をしている
- 息苦しそう
- 発疹がある
- 耳を痛がる
- 皮膚が腫れている
- けが
- やけど
- 便秘がひどい
- 陰嚢に左右差がある
- 陰嚢が小さい
- 陰嚢が膨らんでいる
- 鼠径部(股)が膨らんでいる
子どもの症状を正確に理解するためには、より多くの情報が必要です。症状・経過を説明できる方(保護者)が子どもを診察に連れてこられることが診察をスムーズに受ける第一歩です。また、経過のメモやお薬手帳をお持ちいただくのも良い方法です。
当センターで可能な検査・診断
- 採血
- 尿検査
- 心電図検査
- 脳波検査
- 聴力検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- CT画像診断
- MRI画像診断
- 内視鏡検査
- 造影透視検査
- インフルエンザ抗原検査
- 溶連菌検査
- アデノウイルス抗原検査
- ノロウイルス抗原検査
- 新型コロナウイルス抗原検査およびPCR検査
担当医師の紹介

小児外科部長
佐竹 亮介 Satake Ryosuke
忙しい日々の隙間で、古いカメラで風景などを撮影するのが楽しみになっています。コロナ渦ですが、地域小児医療の充実に努力します。
[趣味]カメラ
- 埼玉医科大学(2000年卒)
- 日本小児外科学会専門医
- 医学博士
- 埼玉医科大学客員講師

小児外科医
林 信一 Hayashi Shinichi
地域に根ざした身近な病院として、皆様の健康の一助となれるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
[趣味]旅行、食べること
- 埼玉医科大学(2002年卒)
- 医学博士
- 埼玉医科大学元助教

誠弘会理事長
池袋 賢一 Ikebukuro Kenichi
専門は小児気道外科一本で、気管支鏡を専門としてきました。ピーナッツなどを吸い込んでしまった乳幼児が見つかるとどこでも駆けつけていきます。
[趣味]パソコン
- 筑波大学(1981年卒)
- 医学博士
- 筑波大学非常勤講師

小児外科医
檜 顕成 Hinoki Akinari
専門性を活かして、地域のかかりつけ医としてお子さんの外科疾患を中心に診察させて頂いております。どうぞ宜しくお願い致します。
- 埼玉医科大学(1998年卒)
- 日本小児外科学会指導医
- がん治療認定医
- 医学博士
- 名古屋大学大学院 医学系研究科 希少性・難治性がん 解析研究講座 特任教授
診療日 | 毎週金曜日 15:00~17:00 要予約制 |
---|

小児科医
武者 育麻 Musha Ikuma
受診されたお子さんと親御さんが安心できる様な、丁寧な診療を心がけています。専門は小児の糖尿病・内分泌疾患・遺伝疾患ですが、今も小児科全般の修練を続けています。
- 埼玉医科大学(2008年卒)
- 医学博士
- 日本小児科学会専門医
- 日本糖尿病学会専門医
- 日本内分泌学会専門医
- 埼玉医科大学病院 小児科 助教
診療日 | 毎週火曜日 15:00~18:00 |
---|---|
著書 | 『はじめてのカーボカウント』中外医学社 『インスリンポンプ療法改訂第3版』 |
診療実績
※※診療科に関連する症例数統計など
学術研究・活動
- 地域病院(埼⽟県 川越市)における腹腔鏡下⿏径ヘルニア⼿術の取り組み【第58回⽇本⼩児外科学会学術集会】佐竹 亮介
- 成人鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術(Laparoscopic percutaneous extraperineal closure:LPEC)の適応【第81回 日本臨床外科学会総会】佐竹 亮介
- 当院のおける成人症例へのLPEC法の適応について【第19回 日本LPEC研究会】佐竹 亮介
- 成人I型鼠径ヘルニアのLPEC適応について ~男性・女性は区別すべきではないか?~【第18回 日本ヘルニア学会】佐竹 亮介
- 当院におけるSILPEC短期滞在手術について【第19回 日本ヘルニア学会】佐竹 亮介
- 地域病院(埼⽟県 川越市)での⼩児外科診療の取り組み【第58回⽇本⼩児外科学会学術集会】林 信一